ガムラングループ・ランバンサリの自主公演の季節が今年もやってきました。今年のテーマはなんと『愛と戦いのガムラン』です。
日時:5月21日(日)16:00開演
場所:日暮里サニーホール
内容等詳しくは後ほどお知らせいたします。

- 2006/04/28(金) 14:04:01|
- 公演予定
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Yuda Asmara(ユド・アスモロ)
「ユド」とは戦争を、「アスモロ」とは愛を意味します。この演目はワヤンの物語のエピソードをワヤンオラン(舞踊劇)風に脚色した踊りです。
ムストコウェニは誇り高き女戦士です。彼女はパンドウォ一族に伝わる秘宝「カリモソド」を盗み出します。このことを知ったパンドウォ一族の若武者プリアンボドがムストコウェニを追いかけ、「カリモソド」を取り返そうとします。二人は戦いますが、ムストコウェニがプリアンボドを何度短剣でさそうとも、彼はびくともしません。このことがムストコウェニのプライドを傷つけます。
同時に二人の間に愛が芽生えはじめます。しかし気位の高いムストコウェニはプリアンボドを受け入れることができず、敗北した悔しさから弓矢での戦いに挑みます。ところがプリアンボドが魔法の矢を使うと、不思議なことにムストコウェニの衣装が剥ぎ取られてしまうのです。
ムストコウェニは自らの敗北を悟り、同時にプリアンボドは身も心もささげるに値する若武者だと考えます。踊りは、ハッピーエンドで幕が下ります。

- 2006/04/25(火) 00:03:01|
- 演目紹介
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◆Tari Batik (タリ・バティック)
インドネシアが誇る手工芸品はバティックです。
戦前はジャワ更紗と呼ばれ、日本でももてはやされました。特にソロのバティックは細かい模様と渋めの色合いが特徴です。このバティックを支えているのがソロの女性たちです。彼女らは忍耐力と繊細さ、芸術性を駆使して、美しい布を作り上げます。
この踊りではバティックの工程がこと細かく再現されています。作者のンガリマン氏は生前「どんな動きでも踊りにできなければならない」と常に語っておられました。
そのよい例がこの踊りでしょう。

- 2006/04/24(月) 23:44:18|
- 演目紹介
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インドネシアの芸術家にとっては試練の時がやってきました。
このところのイスラム化は激しく、イスラムの教えに従わない人々に対する攻撃(外国人やインドネシア内の異教徒)が激化しています。たとえばイスラム教徒が守るべきものに断食があります。断食月のラマダンの一ヶ月は日の出日の入りまで食べ物も飲み物も口にしてはいけない、という決まりがあります。一部の過激なイスラム教徒たちはこのラマダン月の間に日中開いているレストランや外国人向けのバーなどを襲撃する、という事件が頻発しました。
そのような一連の動きの中で、イスラム的道徳観を盛り込んだ「反ポルノ法」の草案が提出されました。草案を読んでみましたが「公衆の面前で裸になること、みだらな行為をすることを禁ず。またテレビ、小説、音楽、踊りなどでこのような行為を表現することを禁ず」と、わからなくもない内容です。ただしこの「みだらな行為」の中には「キス」が含まれています。さらに「ミニスカート、へそだし、水着、伝統舞踊の衣装」なども含むべきだ、と主張する人もいます。
また踊りに関しては「エロティックな動き(を、公衆の面前で行ったりテレビで放映したり、小説などで表現する)」を禁ずる、という項目があります。一番に頭に浮かぶのはダンドゥットというインドの映画音楽を基にしたポピュラー音楽です。ダンドゥットの歌い手の中には「腰をまわして大金を稼ぐ」といわれているほど「エロティック」と解釈される動きをする人がいます。こういう人たちは完全にアウトでしょう(日本で言うならHGキャラクターの「あの人」なんかもアウトでしょうし、豊満な体を武器にしているとある姉妹などもきっとダメでしょうね)。
伝統舞踊は大丈夫か、というと、一応「伝統舞踊においては、例外的に認め、伝統的な衣装も使ってよい」云々という記述がありました。しかし「伝統芸能を見せる場にふさわしい場のみで許される」しかも「上演には許可が要る」という項目がついていました。インドネシアの芸能の素晴らしさは、生活に根付き、色々な場所で、さまざまな機会に、時には場が盛り上がると即興的に行われることだと思います。結婚式や村々の儀式、またタユバンと呼ばれるダンスパーティー的なもの、このような芸能に規制をかけることは致命的です。
インドネシアの中でも反対運動が起きています。真っ先に反対を唱えたのがバリの人々です。インドネシアは多文化、多宗教の国であるのに、イスラム的な道徳を押し付けられると自分たちの文化活動が行えない、という理由です。確かにバリは色々な面でこの法律に「引っかかって」しまいます。ヒンドゥー教はシバリンガムやヨニに代表されるような「男性根、女性性器」の崇拝が行われています。裸体の彫像もたくさんあります。男女合体は土地を潤し生をつなぐための聖なる行為、と宗教的には見られています。
もちろんバリの主要産業が観光業である、という理由もあります。このようなタリバン的な規制を行えば、観光業が壊滅的なダメージを受けることは間違いありません。
最新のニュースではバリ州はこの法案を却下した、ということで、イスラムの聖職者たちも妥協案を模索中です。
インドネシアには250あまりの民族が暮らしています。このような多文化、他民族の国家においては寛容性を培うことが国の安定を図る上で大切なことです。それでなくとも危ういバランスの上に立っているのに、この法案はそのバランスを大きく崩してしまう危険性があります。
ジャワ島はイスラム教徒が大多数ですが、仏教、ヒンドゥー教の影響が文化、慣習の中に色濃く残っています。これは伝統文化の中にも凝縮されています。そのためもともとジャワ人は寛容を好み、特に宗教に対する寛容性をといてきました。ジャワのイスラム教徒の中にも、この法案に対して困惑を隠せない人が大勢います。
世界中のガムラン関係者も署名をしたり、意見書を送ったり積極的に活動しています。我々もこの法案の行方を注意深く見守りたいと思います。
- 2006/04/10(月) 13:47:43|
- 今月のサンガール・パムンカス
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