ジャワ舞踊グループ Sanggar Pamungkas

インドネシアの秘宝といわれる優雅で美しいジャワ舞踊のグループです。

Gambir Anom(ガンビール・アノム)

Gambir Anom
ジャワ舞踊のテーマにはGandrung(ガンドルン)と呼ばれるものがある。ガンドルンとは「恋焦がれる」という意味で、舞踊劇のシーンを舞踊化したものが多い。ガンビルール・アノムのほかに代表的な演目としてクロノ・トペンがあげられる。
ガンビール・アノムはインドネシア版マハーバーラタに登場する若武者で、彼はティティサリというお姫様に恋焦がれている。とはいえジャワの舞踊は直接的表現を良しとせず、恋の対象も踊りには登場しないのが普通である。したがって、ガンドルンの踊りの目的は、愛の表現を描くのではなく、人に恋したときの精神状態を描くものである。つまりいとしい人の不在の中で、その人を想ったり、会いたくて悶々としたり、揺れ動き気持ちを表現する。ガンビール・アノムでは、いとしい人に会いに行くため身づくろい(冠を直したり、髪に花をつけたり、服装を正したり、等)する部分が、華やかな音楽にのって描かれる。男踊りでありながら、女性が踊ることが多い踊りでもある。
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  1. 2006/10/19(木) 07:07:42|
  2. 演目紹介

鎌倉女子大学「みどり祭」

秋の学園祭シーズン、鎌倉女子大学にジャワガムランがやってきます。お近くにお住まいの方、ぜひとも見に来てください。

日時:11月11日(土)11:30−12:30
場所:鎌倉女子大学大船キャンパス
   コミュニティーモール(教室棟1F)

舞踊は2曲、「ガンビール・アノム」と「ガンビョン・パンクール」を予定しています。
  1. 2006/10/18(水) 07:35:34|
  2. 公演予定

東ジャワの泥火山

インドネシアは火山活動が激しく、それが原因でいろいろな自然災害が起きる。5月に地震に見舞われた中部ジャワにもブロモ山という火山があり、地震があった時期と同時に火山活動が活発になった。

今度は東ジャワで泥火山が噴火したそうだ。あまりテレビなどでの報道はないが、急に泥が噴出して、村が泥の中に埋まってしまい、1万人近い人が避難生活を行っているらしい。ジャワは東西に細長い島で、それを3つに分けて西ジャワ、中部ジャワ、東ジャワと行政区域(文化も)が分かれている。東部ジャワは大都市スラバヤがある場所だ。
報道が少ないので、ネットを検索してみた。「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」のホームページ
http://oilresearch.jogmec.go.jp/enq/frame.php?lurl=/information/pdf/2006/0610_out_m_id_lapindo.pdfにあった。ガス採掘中に泥火山を掘りあげてしまったということか。だとしたら人災だ。住民はたまったものじゃない。政府に都合の悪いニュースはあまり報道しないお国柄なので、知られることはあまりなかったのだろう。こちらも心配な状況だ。

  1. 2006/10/14(土) 07:40:44|
  2. 未分類

今月のサンガール・パムンカス―中部ジャワ地震復興支援のいろいろなかたち

先日日比谷公園で行われた「グローバル・フェスタ」では、数々のグループがジャワ中部地震の被災者を支援していることがわかりました。とても頼もしく感じました。

さて、文化方面から支援をサポートしようとしている人々やグループも数多くあります。そのひとつとして大阪方面で活動しているのが「プジョクスマン支援の会」です。プジョクスマンはジョグジャの古典舞踊の発展に大きな貢献を残したサスミントディプロ氏(ロモサス)の作った舞踊団の根拠地です。私のハワイの先輩達もロモサスに舞踊の手ほどきを受けました。もちろん日本にも大勢の生徒さんがいます。

5月の末に起こった地震でプジョクスマンは大きな被害を受けます。「プジョクスマン支援の会」は建物の復興、練習の再開等を総合的に支援しています。詳しいことはブログをご覧になってください。 

私のハワイの先輩の一人は1970年代、ロモサスに学んだ最初の外国人の一人ですが、彼もシンガポール、バンコクなどのアジア地区で積極的にチャリティー公演を行っています。地震によって建物は崩壊しましたが、プジョクスマンのスピリットは健在です。それどころか伝統舞踊を世界に紹介する機会になったのはすばらしいことだと思います。

ジャワの中でも文化復興の活動が多く始まっています。これはジャワの芸術家たちが率先して行っているもので、人々の心の傷を癒し、未来に対する不安を少しでも軽減し、文化を通して復興の意欲を持ってほしい、という望みからです。

中でもジョグジャとソロの間にあるクラテン地区(ここも大きな被害を受けた)の著名な音楽家が始めたプロジェクトは我々ガムラン関係者を驚かせました。現在イスラム暦では断食の月ですが、その前の月、ルワには村々でワヤンを行う、という伝統が根付いています。ワヤンとはジャワの影絵芝居で、ジャワの世界観、宗教観、道徳観が一番凝縮されている芸能です(詳しくは日本ワヤン協会のホームページhttp://www.kt.rim.or.jp/~banuwati/content.htmlを参照)。ところが今年は地震でワヤンどころではなくなってしまいました。しかもワヤンを上演するためには、ダラン(人形遣い)のほかに数十人の音楽家、ガムランの楽器、サウンドシステム等が必要です。そのほかにも多くの準備と、お金が必要なのはいうまでもありません。現状ではお金どころか、人手も足りません。インドネシアは物価が安い国ですが、それでも一回のワヤンを上演するには日本円にして最低でも30万円かかります(人気のあるダランですとその10倍、20倍、30倍もかかります!)。それでこの音楽家は、ボランティアで公演を行う音楽家とダラン(人形遣い)を集め、村々には食事やその他の用意を要請しました。そしてこつこつと募金活動も行った結果、一ヶ月で30回のワヤンをクラテン地域の村で行うことができたのです。

そのワヤンを見に行った人は、人々は日々の不安から一時はなれ、笑ったり泣いたり、地震後初めて人々が感情を表に出せたよい機会だったのではないか、と言っていました。

こういうところに文化先進国インドネシアの底力を強く感じます。支援が必要なのは彼らのはずなのに、私も彼らから勇気をもらった気がしました。
  1. 2006/10/02(月) 12:49:10|
  2. 今月のサンガールパムンカス(アーカイブス)